雑記以上考察未満2 アルドノア・ゼロ EP06

新型が出ましたね。ヘラス。まさかロケットパンチをガン積みしてくる変態仕様機が出てくるとは思いませんでした。

 

という訳で、今回も、思ったことをつらつらと。

Contents

・KG-7アレイオンの方が出力高い

伊奈帆のセリフに、アレイオンの方が出力が上がっている、というのがあります。

デザインを見れば分かるんですけど、KG-7は、練習機たるKG-6と違って胸部上面のインテークが装甲板に置き換えられています。開口部が少なくなるので、防弾性が上がる代わりにエンジンへの酸素供給量が落ちます。

単純に考えると酸素供給量が下がると燃焼できる燃料の量が少なくなるので、出力も落ちると考えるのが自然です。

では何故アレイオンの方が出力が高いのか。おそらく、KG-6の頃から供給された酸素全てを燃焼に使用できるようになっていないと考えられます。

戦闘機用のジェットエンジンなんかは顕著なのですが、強力な推進力を発生させるために大量の空気が流入できるようになっており、燃焼室に供給された酸素全てを燃焼に使うとタービンが耐えきれずに融解してしまいます。このためかなり燃料が薄い状態で燃焼をさせています(リーンバーンという)。

カタフラクトは人型で、しかも軍用機です。となるとエンジン出力の急激なアップダウンは割と頻繁に行うと予想され、緊急避難的にエンジン損傷を厭わない大出力が必要な状況も想定されているのではないでしょうか。

そのため、KG-6は基本的な戦闘時はリーンバーンで酸素量に余裕を持たせ、緊急時にタービン破壊が発生しても構わない出力が出せるようになっている。KG-7の場合は、開口部を小さくし、防弾性は上げるが、破壊的な緊急出力は小さくなっている。そのかわり、タービンをより高熱に耐えられる新型に変えることで基本的な出力は高くなっている。これが、KG−7の方が開口部が小さいのに出力が高いからくりなのではないでしょうか。

 

・アルドノア技術を使えるのは、固有の人間

今回明らかになった謎として、アルドノアの関連技術はバース皇帝と、皇帝が起動因子を貸し与えた人物のみということがあります。となると、強力な兵器を使える人間が限られる訳ですから、量産性は最悪で、しかもそれぞれの特性にあった特化機体になるのも納得です。

(14年もあったんだから人間ごと量産すればよかったのに)

 

・ロケットパンチの有用性

防御特化のニロケラス、近接特化のアルギュレと来たのですから、機動力特化とか、遠距離特化みたいな機体が来ると思ったんですが、まさかのロケットパンチでした。(いや、遠距離特化と言えば特化だけど)では何故ロケットパンチに、しかも6つも積むという暴挙に出たのか。遠隔兵器を複数積むと考えれば6つも積むことには違和感がありません。となると何故腕を付けたのかと言うことですが、攻撃のバリエーションを増やすためではないかと思います。劇中でも、単純なグーパンでぶち抜くだけでなく、引き抜き時に電装ケーブルごと引き抜いて被害を拡大したり、カタフラクトを握りつぶしたりと多様な攻撃をしています。その他思いつく限りだと、抜き手にして貫通力を上げたり、遠くの物を回収したりと使えることは多々あるように思えます。火星のカタフラクトは、個人の能力にかなり依存するみたいなので、パイロットが遠隔兵器に適性がある、ならば多様な使い方を出来るように先端に手をつけよう、こんな感じの設計しそうなのではないかと思います。よく見ると親指を外したデザインは左右対称で整備性にも配慮がされていることも分かります。

 

・伊奈帆の観察力と適性

今回も伊奈帆の分析能力がハンパなかったですね。状況的に韻子がロケットパンチをスタビライザーでそらした所で気づいたのかもしれません。そんな伊奈帆ですが、今回初めて狙撃を外すということで詰みになってしまいました。ニロケラス、アルギュレ、共に格闘戦でしたから遠距離狙撃よりも近接戦闘の方に適性があるのかもしれません。

 

・火星騎士はアホの子?

火星カタフラクトとの戦闘は、今回で3回目です。どれにも言えることですが、火星側の慢心がヒドい。描写から察するに、火星カタフラクトは、アルドノア技術と現用技術のハイブリッドです。となれば兵器というか工業製品の常ですが、弱点が必ず存在します。現実の兵器だったら、弱点を把握し、利点を最大限発揮できるようにするのが基本です。(と言っても、ベトナム戦争のF−4のように利点が発揮できなくなって痛い目にあうこともあります)ただ、火星側もカタフラクトが万能でないことは分かっているようで、揚陸城を使用した第1攻撃から、通信施設破壊によるデータリンクの封殺など、地球側が情報共有にて対策をとることが難しくなるようにしています。ではこれら火星の連敗が何故起こるのか。単純にパイロットが機体特性を完全に把握しきれていないのではないかと思います。ニロケラスの場合、視界が上空からしか得られないことは前提として、その視界情報の受信部位が何処にあって、感づかれないようにするために禁止すべき行動は何なのかくらいは理解しておいてほしいです。アルギュレの場合、超高出力のプラズマをいつ落ちるか分からない海上で使うのはあまりにも危険で、落下の危険があればいつでもプラズマを停止出来るようにしておいてほしかったです。

ここまで書いてて思ったのですが、どちらも水が原因で負けてるんですよね。火星側には大量の水がなくて、そこまで意識が回らないとすればある意味納得できる物かもしれません。

※散々けなしましたが、どっちかっていうとこうすれば負けなかった的な話に近いです。ストーリー自体は面白いのであしからず。

 

他色々

前回友人が重要そうって言ってた胴体部の円形開口部、ヘラスには付いてませんでした。何なのでしょうねあれ。

スレインが逃げる時、弾外れ過ぎっていうのは、殺すなって命令が出ていたのなら、ある意味納得できる話です。

ロケットパンチを狙撃する時、ヘラス本体の動きも監視していたのは、なかなか上手い連携だと思います。

今回もすごく面白かったですね。スレインも合流……するかどうかは分からないですけど、使い物にならなくなった揚陸艦わだつみの代わりとか、ヘラスの攻略法とか問題山積で次回も楽しみです。

 

 

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